屋根貸し・土地貸し太陽光発電は本当におトク?
太陽光発電システムを設置する場所の賃貸ビジネスが注目されています。
貸し手としては、放置していた遊休地や倉庫の屋根などが収益を生み出す資産に変わるのですから、こんな嬉しい話はありません。さらに、自分で発電設備を設置するのではないので、初期費用も不要でリスクもありません。
ただし、より大きな収益を得ようと思ったら、やはり、場所の賃貸でなく、自分で太陽光発電設備を設置する方がいいでしょう。マンション経営のように空き室のリスクはありません。固定価格買取制度によって、20年間、ほぼ確実に安定した収入が入ります。断然おトクです。
実際、場所の賃貸を考えていた方でも、業者から提出されたシミュレーションを見て、自分で太陽光発電を設置したいと考えの変わる方が多いようです。その方が儲かりますから、当然の流れでしょう。
太陽光発電事業者に場所を貸す場合、「屋根貸し」と「土地貸し」があります。それぞれの場合について詳しくみてみましょう。
屋根貸し太陽光発電というのは、発電事業者が一定の面積を有する屋根を借りて太陽光発電設備を設置し、建物の所有者は、屋根を貸すことの対価として、賃料や付帯サービスを得る仕組みです。賃料のほか、建物のオーナーが受けられるサービスには、太陽光発電を非常用電源として利用できるとか、屋根の防水工事をしてもらえるなどがあります。賃料は、貸し手と借り手の話し合いで決定するのが一般的です。賃料の設定の方法には、次の...
土地貸し太陽光発電というのは、発電事業者が一定の面積を有する土地を借りて太陽光発電設備を設置し、土地所有者は、土地を貸すことの対価として、賃料収入を得る仕組みです。土地の賃料は、貸し手と借り手の話し合いで決定します。一般的には単位面積あたりの価格で決められます。1㎡あたり(あるいは1坪あたり)いくらといった具合です。ただし、大規模になればなるほど、借地料は年間の売電収入の3%などといった契約も多い...