太陽光発電メーカーの実発電量比較

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太陽電池メーカー別「実発電量」の比較

(2013年7月7日)

メーカーごとの実発電量を比較する発電試験を、ソフトバンク「SBエナジー」が北海道で実施しています。その測定結果は、SBエナジーの「太陽電池発電システム測定結果収集システム」で見ることができます。

 

そのデータをもとに、年間の実際の発電量(=実発電量)を各メーカーごとに比べてみました。出力2kwと10kwの2つの太陽光発電システムの測定結果が公表されていますが、どちらも実発電量はソーラーフロンティアの太陽電池がもっとも多いのがわかります。

 

※ 実際の発電量は、設置場所の様々な環境条件によっても異なります。ひとつの参考としてお考えください。

実発電量(1kWあたり)

※ SBエナジーの「太陽電池発電システム測定結果収集システム」の試験データ(2012年1月〜12月)をもとに作成。

 

このSBエナジーの発電試験で用いられている太陽電池は次のようなものです。一部をピックアップしておきます。

種類

メーカー

型番

パネル1枚の
出力(w)

設置枚数

2kwタイプ

10kwタイプ

単結晶
シリコン

三菱電機

PV-MGJ250ACF

250.0

8枚

40枚

多結晶
シリコン

京セラ

KS2381P-3CFCA

238.1

9枚

44枚

多結晶
シリコン

シャープ

ND-193CA

192.5

10枚

52枚

多結晶
シリコン

カナディアンソーラー

CS6P-230P

230

10枚

44枚

多結晶
シリコン

サンテックパワー

STP280-24/Vd

280

8枚

36枚

HIT

パナソニック

VBH13215TA

215

10枚

48枚

CIS

ソーラーフロンティア

SF150-K

150

14枚

68枚

 

この表からも分かるように、例えば出力2kwの太陽光発電システムにするのに必要な太陽電池の枚数は、三菱電機は8枚、ソーラーフロンティアは14枚です。パネル1枚あたりの出力や変換効率の違いによるものです。

 

ソーラーフロンティアの太陽電池は、1枚当たりの性能は高くはありませんが、同じ出力の太陽光発電システムとして比べると、発電量としては最も多くなります。

なぜ、ソーラーフロンティアは「実発電量」が多い?

発電量を決めるのは、太陽電池1枚1枚の性能はもちろんですが、そのほか「周辺環境」や「太陽電池の特性」が大きく影響します。変換効が高く、出力の大きい、高性能の太陽電池ほど、実際の発電量も多くなるわけではないのです。

 

カタログスペック上の「公称最大出力」や「モジュール変換効率」は、ある特定の条件のもとでの数値です。実際に設置したとき、その性能がフルに発揮されるわけではありません。しかし逆に、思っていた以上に発電する場合もあるのです。

 

周辺の環境 気候や日射量、日照時間のほか、屋根の向き、角度、影ができやすいかどうかも関係します。
太陽電池の特性 太陽電池の原材料や構造のほか、熱に強い・弱い、影に強い・弱いといった違いも関係します。

 

ソーラーフロンティアはCIS太陽電池です。CIS太陽電池は、結晶シリコン太陽電池に比べて、変換効率は低いのですが、光の吸収率が高い、熱に強い、影に強いといった特性があります。

 

実際に太陽電池を設置した場合、そういった特性が相乗効果を発揮して、発電量が多くなるのではないかと考えられます。

屋根面積が広ければソーラーフロンティアがおトク

ソーラーフロンティアの太陽電池は1枚あたりの出力が小さいので、同じ出力を得るためには枚数がそれだけ多く必要になります。

 

しかし、それでもソーラーフロンティアのトータルの費用は、他の太陽電池に比べて安くなる場合が多いようです。ですから、設置する屋根面積を広くとれる場合には、費用が安く、実発電量が多いソーラーフロンティアがおトクです。

 

一方、屋根の面積が狭かったり形が複雑な場合には、初期投資が多少増えても、変換効率が高いメーカーの製品を設置してシステム容量を稼ぐほうが、結果的には早く元がとれる傾向にあります。

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