太陽光発電のはじめかた 5つのステップ
ステップ① 事前の準備
まず、自分である程度の情報を集めましょう。おそらくこのページをご覧の方はそのつもりでしょうが、独自に情報を集めることは大切です。
太陽光発電について情報を集めましょう
具体的に太陽光発電を導入する段階では設置業者(販売・施工業者)に相談することになりますが、そのとき、基本的なことを知っていた方が話がスムーズです。
情報の集め方は次のような方法があります。
- 最近は太陽光発電に関する分かりやすい書籍も出ています。
- 設置してみたいメーカーの商品カタログを手に入れ、比較してみましょう。メーカーのホームページも役立ちます。
- 太陽光発電の展示会やイベントも活用しましょう。
- 設置した人の経験を聞くと、意外と失敗談なども聞けるかもしれません。
この段階ではメーカーを絞り込む必要はありません。太陽光発電で大切なのは発電量ですが、どのメーカーの太陽電池を使えば発電量が多くなるかはシステムの設計次第です。日射量、周辺の環境、屋根の形状などによって異なるからです。
実際には、あなたが「これがいい」と思ったメーカーの太陽電池が、ベストな選択とは限らないのです。ですから、メーカーや製品の大まかな特徴を知っているだけでいいのです。
太陽電池(太陽光パネル)を比較してみましょう
各メーカーの太陽電池を比較する主なポイントとしては、「価格」「性能」「保証」の3点があります。
価格
太陽電池モジュール1wあたりの価格、あるいは1kwあたりの価格を比較してみましょう。
1wあたりの価格 =[太陽電池モジュールの価格]÷[公称最大出力(w)]
性能
太陽電池の「モジュール変換効率」を比較します。太陽電池1枚全体をモジュールといいます。太陽電池の変換効率というのは、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する割合のことです。
変換効率 =[太陽電池モジュールの公称最大出力(w)]÷[面積(㎡)]×1,000
保証
従来、国内メーカーの保証は10年が一般的でしたが、最近は20年保証が増えています。ただし、長期20年保証は有償となる場合があるので確認が必要です。そのほか、自然災害保証を用意しているメーカーもあります。
自宅の屋根について調べましょう
屋根の形、角度、方位、面積などは発電量に大きく影響します。ただし自宅の屋根について調べるといっても、当然のことですが、業者に見積もりを依頼して測量してみないと、正確なところは分かりません。だいたいのところで大丈夫です。
調べておきたいのは次の点です。
- 太陽電池を設置する屋根の素材や角度、形状など。
※ 屋根の素材は、架台の設置費用に関係してきます。
- 周りに高層ビルや樹木など屋根に影をつくるものがないか。
屋根は、大きくは次のように分類されます。
屋根の素材 | 和瓦、洋瓦、平瓦、スレートなど |
---|---|
屋根の角度 | なだらかな屋根、標準的な角度の屋根、勾配が急な屋根 |
屋根の形 |
|
発電量をシミュレーションしてみましょう
発電量はどれくらい期待できるか、電気代はどのぐらい節約できるか、シミュレーションしてみましょう。
発電シミュレーションでよく利用されるものに「省エネ ドットコム」の『ニコそら診断』があります。もちろん無料で利用できます。
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その他、各メーカー公式サイトでも簡易なシミュレーションができます。
自宅の光熱費を調べておきましょう
電気代・ガス代など光熱費が月々いくらかかっているか、検針票を見て事前に調べておくと、太陽光発電を設置した場合に、どれくらい節約できるかが分かります。
資金計画を立てましょう
地域によっては、太陽光発電システムを導入するための地方自治体の支援制度があります。
なお、国の住宅用太陽光発電設置補助金は、2013年度いっぱいで終了しました。
その他、資金計画で大切なのが、太陽光で発電した電力の買取価格です。買い取り価格は年々下がっています。2015年度以降は買取価格が大幅に下げられる可能性がありますから、太陽光発電を導入するのなら早めに決断するのがよさそうです。
「太陽光発電が自己負担なしで設置できる」などという電話がかかってきたことはありませんか?
おそらく固定価格買取制度によって、ローンを組んでも「売電料金でペイできる」といいたいのでしょうが、自己負担なしで太陽光発電を設置できるなどありえません。こういう悪徳業者の勧誘には決して騙されないようにしましょう。
太陽光発電のはじめかた 5つのステップ
- 太陽光発電のはじめかた ステップ①<事前準備編>
- 太陽光発電のはじめかた ステップ②<見積依頼編>
- 太陽光発電のはじめかた ステップ③<設置工事編>
- 太陽光発電のはじめかた ステップ④<系統連系編>
- 太陽光発電のはじめかた ステップ⑤<運転開始編>