業界最高水準のモジュール変換効率 HIT(ヒット)
(2016年6月1日更新)
パナソニックの太陽電池 「HIT(ヒット)」は、19.5%という業界最高水準のモジュール変換効率を誇ります。
モジュール変換効率というのは、太陽の光エネルギーの何%を電気エネルギーに変換できるかという割合のことです。この値が大きいほど、性能が優れた太陽電池です。
HIT(ヒット)の特徴
太陽光発電システムは、太陽の日差しが強い夏のほうが多く発電すると思われがちですが、実は、結晶シリコン太陽電池は、気温が高くなるほど性能は低下します。結晶シリコン太陽電池は、性能的には最も優れているのですが、熱に弱いのです。
そのためHIT太陽電池は、その結晶シリコンの弱点を補うために薄膜アモルファスシリコンを積層させています。
薄膜アモルファスシリコン太陽電池は、変換効率は単結晶シリコン太陽電池のように高くはありませんが、気温の影響を受けにくい、つまり気温が高い環境のもとでも一定量の発電をするという温度特性があります。
こうしてHIT太陽電池は、出力が低下しやすい真夏の高温期でも安定した発電量が見込める構造にしているのです。
一般的に結晶シリコン太陽電池は、夏場(6月~8月)20%ほど変換効率が落ちますが、パナソニックのHITは12%程度の減少にとどめることができます。
構造は異なりますが、東芝の太陽電池は独自の技術で夏場でも変換効率が落ちにくいという特性があります。
HIT太陽電池は、モジュール変換効率の高さゆえに、太陽光パネル1枚あたりの発電量が多く、設置するパネル枚数も少なくてすむので、屋の面積が狭くても十分な電力を発電できます。同時に、設置枚数が減らせるということは、屋根への重量負担を大幅に軽減できるということでもあります。
またパナソニックは、2013年1月16日からハーフサイズのHIT太陽電池を投入しました。大きさは従来品の半分なので狭い屋根にも設置でき、さらに発電量アップが図れます。
太陽光パネル新製品に25年保証
パナソニックの長期保証は、全て無償ですが、太陽電池モジュールの機種により保証期間が異なりますから、ご注意ください。
モジュールの出力保証は、25年と20年があります。機器保証は15年と10年があります。
例えば、最新の太陽電池モジュールの場合、モジュールの出力保証・機器保証とも25年、パワコン・接続箱・架台は15年の保証が無償で付きます。
その他の機種は、モジュールの出力保証は20年ですが、モジュール機器保証と周辺機器(パワコン・接続箱・架台)保証は15年のタイプと10年のタイプがあります。モジュールの機種によって異なります。
パナソニックの太陽光パネルを選ぶ際の注意点
- 太陽電池モジュールは、長方形の標準タイプのみなので、屋根の有効活用という点では弱点があります。ただし、ハーフサイズが導入されたことで改善されました。
- 太陽電池は高性能なので、値段も高めです。
- 寒い地域では、熱に強く真夏でも出力が落ちにくいという特性をフルに活かすことができず、費用がかかる割にはメリットはあまり大きくありません。地域特性も考慮したうえで選ぶのがよいでしょう。
※ 例えばメーカーによっては多雪地域に強い太陽電池もあります。