サンテックパワーの特徴
サンテックパワー社は、2008年から家電量販店ヤマダ電機の一部の販売店に太陽光発電システムを供給し、2009年8月からはヤマダ電機の全店舗で販売を開始しました。
サンテックパワーは、2001年に中国の無錫で創業し、2008年には結晶シリコン系太陽電池モジュール生産量で世界第1位を達成しました。そして2010年、2011年には2年連続で生産量・出荷量世界№1に輝きました。世界80か国で展開するグローバル企業です。
その間、サンテックパワーは、創業から4年目の2005年には、「世界一上場基準が厳しい」といわれるニューヨーク証券取引所に上場しました。中国企業としては初めてのことです。これは、「コーポレートガバナンスや健全な財務体質などが評価された証」といわれています。しかし、2013年には経営破たんしてしまいます。太陽光発電市場の競争の激しさを物語っています。
一方でサンテックパワーは、外部機関から高い評価も得てきました。「高品質な製品開発力」「環境・衛生・安全への優れた取り組み」「CO2排出量削減への貢献」などにおいて、権威ある外部機関から高い評価を得ています。
2012年には、ドイツのコンサルティングファームEuPD Researchより「トップブランドPV」を受賞し、米マサチューセッツ工科大学(MIT)が出版するTechnology Review誌で「最も革新的な技術を持つ会社50社」にも選出されました。
現在は経営再建を果たし、2104年2月には、累積太陽電池モジュール出荷量8ギガワットを達成しました。
国内メーカーではまだ実現していない太陽電池25年保証を実施しています。最大出力を、12年目までは90%、13年目から25年目までは80%保証するという内容です。
ただし、太陽電池モジュール以外の周辺機器は、国内メーカーと同じ10年保証です。なお、周辺機器については、有償で15年ロングラン保証があります。
生産量のシェアの大きさにより実現している価格の安さは大きな魅力です。実勢価格は、国内メーカーの単結晶シリコン太陽電池に比べ3割ほど安いとされています。
サンテックパワーホールディングスの子会社無錫サンテックパワーが2013年3月18日、会社更生法の適用を申請しました。
日経新聞の報道(2013年11月14日)によれば、「サンテックパワー・ブランドは無錫サンテックパワー社が保有し、太陽光パネルの生産や保証を継続。サンテックパワーホールディングスは、発電事業などに特化する」とされています。
日本国内では、サンテックパワージャパンが、中国・無錫サンテックパワーの子会社として、太陽光発電システムの販売・保証・アフターサービスを、これまでと同様に継続しています。