海外メーカーは本当におトク?
海外主要メーカーの特徴
(2014年10月1日更新)
(中国) |
(カナダ) |
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製品の特徴 | 製品例 | STP270S-20/Wd |
CS6V-225MM |
種類 | 単結晶 |
単結晶 |
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最大出力 | 255w |
225w |
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変換効率 | 15.7% |
16.63% |
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単価 | 153,000円 |
144,000 |
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1wの価格 | 600円 |
640円 |
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保証期間 | モジュール | 25年 |
25年 |
周辺機器 |
10年 15年 |
10年 |
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自然災害保証 | (保険対応) |
(保険対応) |
- 製品単価は、メーカー希望小売価格(税抜)。
- 保証欄の赤文字は有償保証。
海外メーカーの製品の特徴を詳しく見る
|サンテックパワー(中国)|カナディアン・ソーラー(カナダ)|
10kw以上(産業用)ならメリットがあるかも
海外メーカーの太陽電池が広まってきていますが、
- 性能は、国内メーカーのものとほとんど変わらない。
- 価格は国内メーカーよりやや安いものの、住宅用太陽光発電システムの場合、設置工事費などを含めた総額では国内メーカーと大差がない。
というような傾向があるようです。つまり現状では、住宅用太陽光発電の場合、初期投資費用を大幅に抑えるという「海外メーカー導入のメリット」は、大きくは期待できないようです。今後、設置工事費用を含めトータルで下がるようであれば、海外メーカーの製品を導入するメリットは大きくなるでしょう。
ただし、産業用太陽光発電(10kw以上)の場合は、海外メーカーの安さは効果が大きいようです。そのため住宅用は国内メーカー、産業用は海外メーカーの「すみ分け」が進んでいるようです。
海外メーカーはリスクを知って導入を
海外メーカーの太陽電池は、日本のメーカーよりも長い25年保証をうたっていますが、不安要素がなくはありません。何らかの原因で出力が落ち、修理が必要となったときに、そのメーカーが存続しているのかということです。
「再生可能エネルギー先進国」とされる欧州では、太陽電池の激しい価格競争によって、メーカーが相次いで倒産、あるいは撤退を余儀なくされているような事例もあります。
海外の太陽電池メーカーの中には専業会社もあります。中国サンテックパワーの子会社が倒産した事例もあります。
国内メーカーが100%心配ないというわけではありませんが、国内主要メーカーのように太陽光発電システム以外にも多様な事業を展開しているわけでないので、価格競争が激しくなり太陽電池メーカーの淘汰が始まっている状況下では、何かがあれば他に収入の道のない専業会社は一気に経営がぐらつく可能性があるのです。
太陽光発電システムは、投資回収期間が以前に比べて短くなったとはいえ、10年くらいかかります。海外メーカ品の価格がもっと下がり、例えば5年くらいで投資回収できるようであれば保証面でのリスクも下がるでしょうが、現状では、そういった点もふまえて慎重に検討することをおすすめします。