太陽光パネルからの落雪対策が必要

MENU

太陽光パネルからの落雪が増加

(2013年1月17日)

太陽光発電は、経済面や環境面で様々なメリットがあるのですが、近年の太陽光発電の普及にともない、トラブルも増えています。太陽光発電市場の拡大により、いろいろな業者が参入してきていることが背景にあるようです。

 

国民生活センターに寄せられる相談の中には、事前に説明を受けたほど発電しないとか、業者と連絡を取れなくなったといったようなものもあり、相談件数が増えているようです。 ⇒トラブルの内容についてはこちら

 

増加しているトラブルの1つに、太陽光パネルからの落雪の問題があります。

 

降雪量の多い地域では、太陽光パネルに降り積もった雪が落下して、近隣家屋や自動車、庭木、倉庫などが破損する被害が発生しています。また、落下したところにちょうど人がいて人的被害も発生しています。

太陽光パネルは普通の屋根と比べて滑りやすく、またパネルを滑り落ちる雪は、普通の屋根から落下する雪よりも遠くにまで落下し、被害が広範囲に及ぶという特徴があります。

 

ですから、積雪地域で太陽光パネルを設置する場合には、落雪に対する注意や対策が必要です。こうした問題は優良業者であれば事前に説明し対策を勧めてくれるでしょうが、経験や実績のない業者の場合は、それがなされていないようなので注意が必要です。

 

国民生活センターに寄せられた相談件数の推移と主な相談事例

太陽光パネル等からの落雪事故に関して国民生活センターに寄せられた年度別の相談件数は次の通りです。

 

国民生活センターの発表資料では「太陽エネルギー利用パネル」となっていますが、これは、太陽光発電システムの太陽電池モジュールと太陽熱利用システム集熱器を便宜上「太陽エネルギー利用パネル」としたものです。

 

太陽エネルギー利用パネルからの落雪事故 年度別件数

(国民生活センターのデータをもとに作成)

 

グラフをご覧になればお分かりのように、年間の相談件数は、2010年度には28件だったものが2011年度には63件と2.3倍。また2012年度は、さらに前年度を上回るペースで相談が寄せられています。12月25日までの件数ですが26件、前年同期の21件を上回っています。

 

地域別に相談件数をみると、北海道・東北北部が17件、東北南部が16件と比較的多いのですが、それ以上に南関東地方が46件と突出しています。都市部、住宅密集地ほど落雪事故が多いようです。

 

相談事例
  • パネルに積もった雪が落ちて頭上を直撃し、ムチ打ちになった。
  • 隣家の敷地内に雪が滑り落ち、テラスなどを破壊。「雪が壁に当たる」とクレーム受けた。
  • 「雪は滑り落ちるから発電量の低下や落雪の心配はない」と言われたが、積雪で発電しないし、積もった雪が落下して物置の屋根が壊れた。

(国民生活センター発表資料より、主な事例の要旨)

太陽光パネルからの落雪に関する問題点・課題

太陽光パネルからの落雪の特別な危険性

太陽光パネルからの落雪に関しては、次のような危険性が指摘されています。

  • パネル上の積雪は、滑り出すと普通の屋根より遠くまで落下するので、被害が広範囲に及ぶ。
  • パネル上の積雪は、時間がたつと氷の塊のような状態となるので、落下したときの危険性が一層高い。
  • 都市部や住宅密集地ほど、近隣への被害が起きやすい。道路を通行する人や車両を直撃する可能性もある。

 

落雪対策が進んでいない背景・課題

落雪対策がなされない問題点として、次のようなことが指摘されています。

  • 「落雪止め」はオプションになっているため、一般的に落雪防止対策をしない。
  • 発電効率が低下するという理由から、「落雪止め」を設置しないケースがある。
  • メーカーや販売業者から、降雪・落雪被害について情報提供が不足。

設置業者と相談し必要な対策を

国民生活センターは、次のような点に注意を呼び掛けています。

  1. パネル表面は滑りやすい構造なので、落雪の危険性があることを知っておく。
  2. パネルを設置するときは、積もった雪が落下する場所にも注意を払う。
  3. 落雪による事故防止にはパネル上の「雪下ろし」が有効。ただしパネル表面は滑りやすいので注意が必要。

 

詳しくは、国民生活デンター「太陽エネルギー利用パネルからの落雪事故に注意−設置時は、落雪対策も忘れずに−」をご覧ください。

おすすめのページ

> > 太陽光パネルからの落雪対策の必要性