太陽光発電の価格の推移と初期費用の目安
(2012年4月13日)
現在(2012年度)、一般家庭に設置されている太陽光発電の平均出力は4kwです。導入にかかる費用は、
- 太陽電池とその他機器一式、設置工事費を全て含めて200万円前後~250万円程度
- 1kwあたりの設置費用に換算すると50~60万円程度
となっています。
経済産業省の公表している資料によれば、2010年度(4~12月)の1kwあたりの平均価格は、約56万円でした。太陽光発電システムが国内で初めて販売された1993年度が1kwあたりの価格が370万円でしたから、この17年間で6分の1以下まで下がったことになります。
※ 経済産業省の資料より作成。
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2011fy/E001389.pdf
http://www.enecho.meti.go.jp/energy/newenergy/ne2050307.pdf
国や自治体の補助金・助成金・融資制度の活用で自己負担を抑える
いま自然エネルギーの導入を促進しようと、国や自治体が補助金や助成金・融資制度をつくっていますが、これらをうまく利用すれば、設置費用は実質的に低減され、自己負担は減ります。
国の補助金
2011年度の国からの補助金は、
1kwあたり4万8,000円
平均的な4kwの場合、補助金は19万2,000円
でしたが、2012年度は、補助金の上限額が引き下げられ、補助金単価が2段階化されました。
太陽光発電システムの価格低下にともない、補助金は引き下げられる傾向にあります。
自治体の助成金・融資制度
自治体によっては助成制度や融資制度を設けているところがあります。その場合、ほとんどの自治体で、国・都道府県・市区町村、それぞれの補助金・助成金を重複して受け取ることが可能です。
自治体の補助金・助成金などは一部を除いて予算枠が少ないので、申請期間や受付件数が限られている場合が多くあります。いつ、どのくらいの補助金が受けられそうか確認する必要があります。通常、販売店が把握していますので見積もりを依頼する業者に問い合わせてみるのがよいでしょう。
2011年度には、太陽光発電の導入に手厚い補助制度を用意している自治体によっては、自己負担が、およそ半分ですむようなところもありました。