パナソニックHIT太陽電池25年保証へ

MENU

国内メーカー初! 無償でモジュール25年保証

(2015年7月24日)

パナソニックが7月23日、同社の住宅用太陽電池モジュール「HIT」について、無償で25年間保証する新製品を2015年9月24日から売り出すことを発表しました。

 

現在、国内メーカーの太陽電池の保証期間は一般的に10〜20年。国内メーカーで、太陽電池モジュール25年保証は初めてとなります。

 

一方、海外メーカー製の太陽電池は、すでに「出力25年保証」です。ただし、海外メーカーの安価な太陽電の場合には「出力を20年以上保証している製品でも、発電性能が低下して安定しないケースも多い」(日経7月24日)といわれています。

 

パナソニックは出力と機器を25年保証

パナソニックの「モジュール25年保証」は、「出力保証」と「機器保証」の両方を含みます。保証期間中は、無料で交換・修理するほか、発電能力も保証されます。

 

海外製品の一般的な25年保証は、出力保証のみですから、パナソニックが25年間「出力」と「機器」を保証するのは、品質に対する自信の現れでしょう。

 

今回のパナソニックの「モジュール25年保証」の発表は、安定して長期間使える「品質を売り」に、海外製品との違いをアピールする狙いがあるようです。

 

パナソニックは、海外勢との価格競争が激しい「メガソーラー向け太陽電池」には、ほとんど手を出さず、住宅向けに集中する戦略で事業を拡大してきました。現在、家庭用の太陽電池で国内首位。シェアは、約3割とみられています。

 

朝日新聞(7月24日)に、パナソニックの吉田和弘ソーラービジネスユニット長の話が載っていました。それによると、今後も「蓄電池などを含め、総合的に住宅向け太陽電池を強化する」方向のようです。

 

従来の半分の期間で施工できるPS工法

この日、パナソニックは、あわせて新しい工法も発表しました。モジュールと架台の両方を改良し、施工性を向上させています。パナソニックは、「PS(プッシュ&スライド)工法」と呼んでいます。

 

電動工具を使わずに取り付けできるので、従来の半分の期間で、簡単に取り付け可能とされています。

 

HITの最上位機種で、この「PS工法」が採用されます。最上位機種は、2015年10月14日から受注生産となります。

 

業界トップクラスの発電量

新製品には、量産品と受注生産品があります。性能は、どちらも業界トップクラス。それぞれ、ハーフタイプが用意されています。

 

  • 量産品として販売される機種は、公称最大出力245w、モジュール変換効率は19.1%。
  • 受注生産となる最上位機種は、公称最大出力250w、モジュール変換効率は19.5%。

 

価格は、最上位機種で、17万3千円。税別・工事費別です。従来品より1割ほど高くなっています。品質の安定性からすれば、価格が高くなるのも妥当なのでしょう。付加価値を付けて、価格競争に飲み込まれないようにする戦略もあるのかもしれませんね。

 

 パナソニックのプレスリリースはこちら

 

パナソニックHIT太陽電池25年保証へ関連ページ

太陽光発電電力の2015年度買取価格
2015年度の太陽光発電電力の買取価格に関する情報をまとめています。
太陽光発電設備の廃棄・リサイクル指針策定へ
経済産業省は、2015年4月14日に開かれた新エネルギー小委員会で、太陽光・風力の発電設備の廃棄やリサイクルに関する指針を策定する考えを示しました。
電源構成(エネルギーミックス)原発20%でいいのか
政府は、エネルギー基本計画に基づき、2030年の電源構成比率の検討を進めています。
電気は料金と電源で選ぶ時代
2016年4月から電力小売りが家庭も含めて完全自由化されます。電力会社を自由に選ぶことができます。
ベースロード電源6割に隠された二重の罠/石炭火力発電建設ラッシュの理由
自民党は2030年の電源構成についてベースロード電源を欧米並み(現在6割以上)に引き上げるよう求める提言を出しました。これには二重の罠が隠されています。
2030年度電源構成政府案
政府は2015年6月1日、2030年度の電源構成(エネルギーミックス)政府案を決めました。原発に固執し、再生可能エネルギーを抑制するものとなっています。
2030年度電源構成を経済産業省が決定
経済産業省は2015年7月16日、2030年度の電源構成(エネルギーミックス)を、パブリックコメントで原発を2割とする政府案に反対の声もありましたが、原案通り決定しました。