太陽電池の種類はこんなにある!
太陽電池は、素材や構造から分類すると、単結晶シリコン、多結晶シリコン、薄膜シリコン、HIT、化合物系、有機薄膜、色素増感…といったように様々な種類があります。
ここでは「現在市販されているもの」「実用化へ向け研究開発段階のもの」について、それぞれ、どのような太陽電池なのか、ご紹介します。
なお、市販されている太陽電池の比較、どの太陽電池をどのメーカーが採用しているかについては、太陽電池の種類と比較のページでご紹介しています。
【ポイント】太陽電池の元祖と呼ばれ、最も歴史が古い。実用レベルでは最も変換効率が高い。耐久性・信頼性に優れている。単結晶シリコン太陽電池は、1つのセルが1つのシリコン結晶でできています。最も古くから使われている太陽電池で、性能的にも優れ、信頼と実績のある太陽電池といえます。単結晶シリコンは、シリコン原子が規則正しく並び、シリコンが最大限の能力を発揮できる状態になっています。そのため、現在実用化され...
【ポイント】現在、主力の太陽電池。コストパフォーマンスに優れている。表面には大理石のような複雑な模様が見える。単結晶シリコン太陽電池は、高効率で信頼性も高いのですが、コストがかかり大量生産が難しいといった課題がありました。そういった単結晶シリコン太陽電池の弱点を改良し、低コスト・大量生産を可能にしたのが多結晶シリコン太陽電池です。何がどのように改良されたのかというと、結晶シリコンインゴッドを製造す...
【ポイント】シリコン使用量を節約できる。結晶シリコンよりコストが安い。結晶シリコンとは異なる原子配列。単結晶シリコンや多結晶シリコンが太陽電池の主流ですが、太陽電池を構成するシリコンの中で、実際に発電に使われるのは、表面近くのほんの一部でしかありません。そこに着目して、シリコンの厚さを極限まで薄くし、シリコンの使用量を可能な限り減らしたのが薄膜シリコン太陽電池です。厚さは、結晶シリコン系が200~...