ベランダ用太陽光パネル/シャープがシースルー太陽電池新製品発売

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小型軽量のシースルー太陽電池がラインナップ

(2013年7月23日)

シャープが7月22日、光を通す透過型太陽光パネル(シースルー太陽電池モジュール)の新製品5機種を発売することを発表しました。発売開始は7月31日。マンションのベランダの手すり、窓、カーテンウォール、ひさしなどに設置が可能なので、屋上が狭い建物でも設置できます。

 

マンションの屋上に太陽光発電を設置するのは、いろいろ厄介な問題があります。マンションの屋上の面積は、1戸あたりで計算すると、その面積は一戸建て住宅の屋根と比べると極端に狭くなります。なので、発電能力の高い太陽電池を設置しなければなりません。

 

加えてマンションの屋上は、だいたい水平です。太陽光パネルの最適な設置角度は30度前後とされています。水平なところに30度前後の角度をつけて設置することが難しいし、30度の角度で並べられたとしても、前列のパネルの影が後列のパネルにかかり、後列のパネルは発電量が落ちてしまうのです。影がかからないように設置するには、広い面積が必要になります。そうしたことから、マンションの屋上に太陽光パネルを設置する場合は、設置角度を5~20度といった浅めの角度にする場合が多いようです。

 

シースルー太陽電池を利用すれば、マンションでも発電量を大きく増やすことができそうです。

 

シャープの新しいシースルー太陽電池は、サイズは縦約0.7~1.4m、横約1m。厚さはいずれも9.5ミリ。また、最大出力は46~80Wで、システム機器を含めた1㎡あたりの価格は約20万~25万円です。

 

シャープは昨年(2012年)10月1日にシースルー太陽電池モジュール『NA-B095AA』を発売しましたが、当時は1機種のみ。サイズは縦約1.4m、横約1mでした。

 

今回、マンションの手すり用として提案されている新機種『NA-B07A/B』は、従来の『NA-B095AA』より30%小型化され、耐静荷重性能も約1.9倍向上させています。高層マンションへの設置も可能です。

 

シャープ シースルー太陽電池モジュールラインナップ

型名

NA-B07A

NA-B07B

NA-B11A

NA-B11B

NA-B14B

開口率

10%

20%

10%

20%

20%

発電量を優先する開口率10%タイプと、透過性を優先する開口率20%タイプが用意されています。開口率というのは、セル発電領域内のシリコン製膜部分をレーザーで除去した割合のことです。

 

窓ガラスをシースルー太陽電池にすると、太陽光が一部吸収され、通常の窓ガラスに比べて室温の上昇が抑えられます。遠くない将来に、窓ガラスなどが太陽光パネルに置き換わる時代が来るかもしれませんね。

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