パナソニックのマレーシア太陽電池工場が本格稼働

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パナソニック太陽電池生産力1.5倍に

(2013年8月31日)

パナソニックがマレーシアに建設していた太陽電池工場が8月30日、本格稼働を開始しました。

 

太陽電池市場は、今後拡大が見込まれています。背景には、温暖化をはじめとする地球環境問題、省エネ意識の高まり、さらに各国で既に導入され、日本でも2012年7月に導入された電力買取制度など各種の優遇制度があります。国を挙げて再生エネルギーの普及に力を入れてい来ているからです。

 

国際エネルギー機関(IEA)は、今年6月の再生可能エネルギー市場に関する年次報告書で、再生可能エネルギーを使った発電量が、世界全体で2018年までの5年間で40%増加するとの見通しを明らかにしています(⇒詳しくはこちら)。

 

パナソニックでは、昨年3月に、マレーシア北部のケダ州で太陽電池工場の建設に着工。総工費は450億円。昨年12月より生産を開始し、8月30日から本格的に稼働させています。マレーシア工場では、シリコンウェハから、セル、モジュールに至るまで一貫生産を行います。

 

マレーシア工場の本格稼働は、今年度中とされていましたが、急拡大する日本市場に対応するため、前倒ししたようです。

 

年間生産能力は300Mw(30万kw)。変換効率トップクラス(※)のHIT太陽電池を生産し、主に日本に向けて出荷します。
 (※)パナソニックのHIT太陽電池は、今年2月に研究レベルで世界最高の変換効率24.7%を達成したようです。

 

パナソニックでは、太陽電池の生産体制の再編を進めています。2005年から稼働していたハンガリー工場を9月末で生産停止。生産設備を日本とマレーシアの工場に移設する方向です。欧州の太陽電池市場が補助金の削減などで縮小していることに加え、円安で日本の工場の競争力が高まっていることが背景にあるようです。

 

また、パナソニックでは、HIT太陽電池の新製品から保証を20年に延長しています。今年度は全社で、前年度より25%多い67万5千kw分を生産する計画です。

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