サムスンSDIが日本でメガソーラー向け大型蓄電池販売

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韓国サムスンSDIが低価格と充実したサービスで大型蓄電池販売

(2014年8月2日)

韓国サムスンSDIが、蓄電池製造のエジソンパワー(千葉県木更津市)と組み、日本でメガソーラー向け大型蓄電池の販売に乗り出します(日経8月1日)

 

最初の大型案件として、2015年春に、御船ホールディングス(大阪市)が鹿児島県徳之島に建設する、発電能力2,000kwのメガソーラーに、出力2,000kwで容量1,000kwhの大型リチウムイオン電池を供給する契約を結んだことを発表しました(聯合ニュース8月1日)

 

大規模発電所(メガソーラー)で大型蓄電池を導入するのは、太陽に雲がかかって発電量が瞬間的に低下するのを抑制するためです。

 

エジソンパワーは、今年2014年1月、千葉県かずさアカデミアパーク内に、大型リチウム電池の製造工場を完成致しました。

 

当時からエジソンパワーは、世界最大のリチウム電池セル製造メーカー・サムソンSDIと業務・技術提携して、高性能・低価格のリチウム電池の製造販売を開始し、今後はメガワットの大型蓄電池をメガソーラーや離島向けに販売していくとしていました。

 

その方針のもと、今秋9月から1kwhあたり約10万円で販売します。今後5年間、北海道や九州などの20ヵ所以上に太陽光発電所の建設とあわせて販売していく計画です。

 

サムスンSDIが販売する1kwhあたり10万円というのは、日本企業の一般的な製品の半分の価格といわれています。価格の安さに加え、電池の保証期間を20年にしたり、電池をセルごとに細かく監視して、寿命が来たセルを順次無償で交換したりするなどのサービスで発電事業者を引き付ける方向です。

 

電力会社の「送電網容量不足を理由とした接続拒否」対策にも有効

北海道や九州では、太陽光発電が増え、電力会社の送電網の容量が不足するという問題が起きています。

 

九州電力は7月下旬、徳之島を含む6つの離島を対象に、再生可能エネルギーの電力網への接続申請を当面受け入れないと発表しました。ただし、蓄電池などで対策をとる事業者とは個別協議に応じる姿勢を示しています。

 

北海道電力も同様に新規の接続を受け入れられない状態で、対策として蓄電池の導入を求めています。

 

こうしたことから蓄電池の重要性が増しているとみられています。

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