太陽光のプレミアム価格買い取り2015年6月末で終了

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太陽光のプレミアム価格での買い取りは2015年6月末で終了

(2014年11月6日)

11月5日に開かれた経済産業省・新エネルギー小委員会で、再生可能エネルギーの買取価格について、太陽光発電の買取価格は当初予定通り、優遇価格での買い取りを3年間、つまり2015年6月末で終了することが確認されました。

 

太陽光以外の再生エネ買い取り価格は、優遇措置が延長される方向です。

 

太陽光は「利潤配慮期間」が終了

固定価格買取制度(FIT)では、再生エネの買取価格(調達価格)算定にあたって、一般的な費用に「適正な利潤」を上乗せしてます(再エネ特措法第3条2項)

 

さらに当初3年間については、再生エネを集中的に拡大するため、「利潤に特に配慮する」(同附則第7条)と定め、利潤がさらに上積みされています。3年間は「利潤配慮期間」とされています。

 

FITスタート(2012年7月1日)にあたって買取価格や買取期間を審議した調達価格等算定委員会のまとめた「平成24年度調達価格及び調達機関に関する意見」(2012年4月27日)では、次のように述べられていました。

 

我が国で標準的に設定すべきIRRは、税引前5〜6%程度と考えることができる。

 

施行後3年間は、例外的に、利潤に特に配慮する必要があることを加味し、これに更に1〜2%程度を上乗せし、税引前7〜8%を当初3年間のリスクが中程度の電源に対して設定するIRRとすることとした。無論、3年間経過後は、この上乗せ措置は、廃止されるものである。

 

IRRというのは、内部収益率で、事業採算性を評価する際に用いられる指標です。「適正な利潤」を計測する指標として調達価格等算定委員会が使用しています。事業リスクが高ければIRRが高くなり、リスクが低ければIRRが低くなります。

 

再生エネ発電事業の採算性を考えたとき、IRR(税引前)が5〜6%程度が妥当な水準とされ、さらに当初3年間は「利潤に特に配慮する」とされていることから、1〜2%上乗せされています。

 

つまり、2015年7月以降は、太陽光発電の買取価格に関しては、この1〜2%の上乗せ部分がなくなるということです。

 

2015年度の「適正な利潤」のイメージ

適正な利潤

  • 太陽光発電の買取価格は、2015年7月1日以降、IRR 1〜2%部分がなくなり買取価格が引下げられます。
  • その他の再生エネについては、延長される見通しです。

 

利潤配慮期間(2012年7月〜2015年6月)の電源別IRR

実際に使用するIRRは、電源ごとに変えています。次の表は当初3年間のもので、「妥当な水準」に上乗せ分部を合算した数値です。再生エネ全体の平均のIRRは、7〜8%とされています。

 

電源 太陽光
10kw以上
太陽光
10kw未満
風力 地熱 中小水力 木質
バイオマス
IRR

6%

3.2%

8%

13%

7%

8%

※ 調達価格等算定委員会「平成24年度調達価格及び調達機関に関する意見」より。

 

太陽光発電は、他の再生エネ発電に比べてリスクが小さいので、IRRが平均よりも低く設定されています。住宅用太陽光発電は特に低く、3.2%というのは、一般的なソーラーローンの金利に相当する水準です。

 

ただ、IRR6%というのは、もともと事業者側が提示した水準で、平均よりも低い水準だから妥当とされましたが、事業者側の要求を丸呑みした格好で、しかも非住宅用太陽光発電設備の認定が再生エネ全体の92%ということからも見て取れるように、やはり割高感は否めません。

 

電源別認定割合
太陽光
10kw以上
太陽光
10kw未満
風力 地熱 中小水力 木質
バイオマス

4.07%

92.00%

1.69%

0.01%

0.45%

1.78%

※ 出力(kw)ベース。固定価格買取制度導入後(2012年7月〜2014年6月末)。経済産業省の資料より。

 

今後は地熱・水力を優遇

現在、再生エネの導入目標や導入見込量にもとづいて買取価格を定めることとはされていませんが、経済産業省は、今後は導入量も考慮した買取価格算定のあり方について検討する方向です。

 

国が認定した再生エネ発電設備のうち96%(非住宅用+住宅用)が太陽光を占め、他の再生エネは導入があまり進んでいません。天候によって発電量が大きく変動する太陽光に偏っている現状を改善するため、安定的に発電できる地熱や中小水力の買取価格を優遇し、普及を後押しする方針です。

割高な買取価格で太陽光発電を導入するなら今年度がラストチャンス!

太陽光発電電力の2015年度の買取価格は、まだ具体的に示されていません。年明けの調達価格等算定委員会で決められます。

 

ただし、基本的な方向は示されました。来年7月以降は、太陽光に関してはプレミアム価格はなくなります。

 

買取価格が高いうちに太陽光発電を導入するなら、今年度がラストチャンスといえるかもしれません。特に10kw以上の太陽光発電は、急いだ方がよさそうです。

 

事業用の太陽光買取価格は2015年度20円台で調整

 

他にも買取価格を下げる要因が…

太陽光の買取価格を算定する際に、これまでは前年の「平均コスト」を参考にしていましたが、今後は「最低価格水準」を参考にする方向で検討が進められています。買取価格はさらに下がりそうです。

詳しくはこちら

 

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